Nスペ:変貌するPKO 現場からの報告

 『自衛隊のリアル』の著者、瀧野隆浩さんが強く薦めていた番組だったので観たが、観ていて比喩ではなく胸の苦しくなる番組だった。以下、備忘を兼ねてメモ。

 南スーダンの首都ジュバにPKOとして派遣された自衛隊の知られざる記録。当初、新国家建設のために道路付設などで貢献していた自衛隊だったが、途中から政府軍 vs 反政府軍の間の内乱に巻き込まれ、あげくの果てには宿営地を挟んで政府/反政府軍が対峙し(発砲・砲撃し合い)、あわや犠牲者が出るところだった、という話。隊員がその時とっさに手帳に記した遺書が生々しかった。

www6.nhk.or.jp

 「専守防衛」(一発撃たれてからしか一発撃たない)を旨とする自衛隊が出向いてゆくべき場所だったのか?という隊員の問いかけ。

 上記の事件の際、自衛隊の宿営地に隣接したトコにいた中国軍は2人犠牲者を出している。中国は、そのことをテレビ?で流している。中国のほうが情報公開している??

 オランダのPKO。国防予算を使い、人的犠牲も払うことに対し、何故わざわざ遠く離れたアフリカでそんなことをする必要が?という批判も。そのため、オランダ政府はPKOの情報を完全に公開し、国民の議論を喚起しようとしている。オランダ軍将校の「PKO(平和維持)と言いながら、そこには維持すべき平和は無かった」とのこと。オランダの政府関係者の会合での議論で「アフリカのならず者ども達のために何故、我々がこんなに苦労しなければならないのか」という趣旨の発言があったのも印象に残った。

 

 以下、雑感。9条および関連法規の下で自衛隊をこのようなPKOに出すのは非人道的では?出すなら9条改正(2項削除+「自衛隊=軍」として明記+76条改正=軍事裁判所設置)をすべきだし、でなければ出さないべきでは?

 憲法の国際協調主義に即し、国際的責任を果たすためにPKOに派遣しているワケだが、コレが本当にやらなければならないものなのか、疑問無しとしない。

  ちょうど以下のような記事も。

 また、下記のようなものも見つけて読んだ。 

 上記に関しては、国立国会図書館の『レファレンス』 に以下のような論文も。

 ■「防衛省・自衛隊のメンタルヘルス対策」NDL『レファレンス』