就活と大学生活

  最近、ゼミ生もちらほら面接に行ったとかいう話を耳にするようになったので、私にしては珍しく、就活の話を。私が学生だった頃は、リクナビとかも無く、応募ハガキが一杯ついた冊子とかが段ボール送られて来てた時代で、卒業の時、山一証券が潰れたりしてた。ちなみに私は就活したことがない。

 それはさておき、就活に関して心に残っているエピソードがあって、それは以前、某大手広告代理店と仕事をしていた頃、そこのかなりエラい人(今は役員)と酒席をご一緒させて頂いていた時の話。

 その人によるなら、その会社に応募してくる学生は、SPI満点とか続出なので、採用におけるSPIのレレヴァンスは殆ど無いという話から始まり・・・SPIを含む筆記試験だけで見ると、上位が全員女子になってしまい、男子はアファーマティブ・アクションしないと一匹も入社出来なくなってしまうとか。

 面接の際も「部活でナントカ大会で優勝しました!」とか「イベサー立ち上げまくりました!」とか「世界100カ国をバックパッカーでまわって!」とか異様に華々しいことばかり皆が言うので、面接官はもうマジでイラつくらしく、私が「じゃあ、どういうコト言ったら心に響くんですか?」と訊ねたところ・・・

 

親から金を出して貰って大学に来てるのだから、学業に全力投入しました。学問最高に面白いです!

 

 ・・・みたいなのを聞くと、「はっ!」と心が動くとか言っていた。彼に限らず、企業人として本当に成功した人々は、その後も色々な人と出会って話を聞いたが、存外、皆これと同じようなことを言うもので、まともな企業人というのは良心的なのだなと思ったのであった。

 というわけで学生の皆さん、後顧の憂いなく、ぞんぶんに勉強して下さい。

 

《余談》

 そういう意味ではtwitterで大学の講義とか教員のコトとかについてtweetしているのは(たとえそれが教員の悪口であっても名誉毀損にあたらない限り)大変好ましいことであって、そこには生活の中に大学(学問?)が普通に存在している、ということではないだろうか。昔、2ちゃんのウチの大学のスレッドに私の偽物が出現して何やら勝手に色々と回答したりしていたが、ああいうのは、むしろ名誉なことである。

 ただまあ、当然だけど、twitterは、鍵をかけてないとホントに全世界に対してストリーキングしてるようなモンなので、就活の時期とかになったら、鍵かけましょうね、ホントに。