都立大・首都大政治学総合演習60周年

 2015年2月28日、都立大学時代から続く法学部/法学系の政治学総合演習が今年をもって60周年を迎えたのを記念し、同僚の山田高敬先生による記念講演と懇親会が催された。

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 山田講演は、「国際レジーム後の世界~プライベート・ガバナンスと政府間組織によるオーケストレーション」と題されたもので、先生がバークレーに留学し、故 Ernst Bernard Haas に師事していた時代から現在に至るまでの研究を総括されるもの。山田先生の書かれたものをずっと読んで来た者としては大変興味深い内容だった。

 都立大時代に在職していた、半澤孝麿、御厨貴、石田淳、内山融、金井利之、五百旗頭薫の諸先生方や元院生、学生の方達がおいで下さり、盛会。最年長の半澤先生からは我々にとっては、もはや「神話時代」にも等しい、まだ都立大が目黒区八雲にあった頃の話や、升味準之輔先生の話などを伺うことが出来た。その他の方たちからも興味深くも面白い昔話。

 これまで書物などを通してお名前のみ知っていた諸先輩がたとお会いし、話させて頂くことが出来る貴重な機会となった。

 わたし自身、2005年に首都大/都立大に赴任して来て、今年で早や10年となるが、これほど教員・元教員間での結びつきが強く、大学に対する愛に溢れた学問共同体は無いのではないかと思わされる。そのような場に属することが出来たことを心から嬉しく思う。

 総合演習の記録は、40周年、50周年のものが冊子化されているので、時間のある時にゆっくりと読み直し、また別途ここでも紹介したい。

 とまれ実に佳い一日だった。