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悪魔の追跡(1975)

この映画の名前を忘れてしまうことが多く、時々思い出せなくて気が狂いそうになるので(さっきもそうなってた)、記憶の外部(固定)化の一環として、以下、記し留めておく。『悪魔のいけにえ』とも混同してしまうのだよな・・・。 アメリカの田舎町にキャンピ…

驚天動地の逃亡活劇--顔伯鈞著・安田峰俊編訳『「暗黒・中国」からの脱出』

昨日、読み終わった安田峰俊編訳『「暗黒・中国」からの脱出』について、以下。この本、安田さんの「編訳」になってるけど、もともとの原稿は顔伯釣という中国の民主化運動をしている人から、書き溜めていた30万字を超える分量の原稿を安田さんが託され、そ…

「好戦的」な10代女性と「平和主義」の60代男性?

『AERA』2016年5月16日号で【大特集:あなたは憲法が好きですか?】という特集をしており、ちょっと気になる記事があったので買ってみたのだが、最初にお目当てだった記事よりも興味深い記事があったので、講義資料のメモを兼ねて以下に記しておく。 AERA(ア…

J-WAVE/JAM THE WORLD出演補遺「多文化主義とはなにか?」

2015年1月7日、J-WAVEの「JAM THE WORLD」 という番組の Breakthrough というコーナーに出演して来ました。お題は「欧米の多文化主義とはなにか?」。パーソナリティは萱野稔人さん(津田塾大・哲学)。時間は20:55~21:20くらいの、だいたい20分強くらい。…

移民/難民について考えるための読書案内--「郊外の多文化主義」補遺

本エントリーでは『アステイオン』83号に掲載され、その後、ニューズウィーク日本版ウェブサイトに全文を4回分載+補遺で掲載される拙稿「郊外の多文化主義」に関する補足的な情報提供を行いつつ、移民/難民について考える上で参考になる文献などを紹介して…

「エンブレムです・・・」(挨拶)

以下、ある本について以前書いておいたものを気が向いたのでアップしておく。特に何も考えずにアップしている。 (近所の某Fの科学会館にて)私「すいません~、こちら本も扱ってますよね?」某Fの科学会員「あ、大丈夫ですよ。何をお探しですかあ?」(とて…

還暦記念論集『逞しきリベラリストとその批判者たち』発売のご案内

大変お待たせしましたが、本日8月30日(日)段階で、『逞しきリベラリストとその批判者たち--井上達夫の法哲学』のAmazonでの販売が開始されており、また、週明けの9月初旬には書店にも並ぶとのことです。 逞しきリベラリストとその批判者たち―井上達夫の…

『がっこうぐらし』 とゾンビ法哲学

深夜アニメ「がっこうぐらし」がゾンビ物とは仄聞していたのだが、先日、連日の行政雑務その他による繁忙のため心が折れていた深夜、第1話から第6話までを一気に観てしまった(つい、かっとなってやった)。 本エントリーはゾンビ好きの法哲学者がテキトーに…

『神聖喜劇』 と「なけなしの公共性」

昨日迂闊なことをペロっとtweetしたら、色々な方からご教示を頂いた。 ?? 「学生」を「生徒」というのは、アレだけど。 「~教授」という呼び掛けは、むしろダメかと。「教授・准教授・講師」とか職名であって敬称ではない。兵卒が「~大佐」と呼び掛けな…

公民権運動の長い隊列 (Obergefell v. Hodges)

(上写真は、http://u111u.info/m4xF より) 講義でも毎年、Bowers v. Hardwick, 478 U.S. 186 (1986) から始まり、Lawrence v. Texas、539 U.S. 558 (2003) に至るまでの歴史を話しているので、以下、講義ノートの改訂のための備忘も兼ねてメモ。適宜、内容…

「学会による政治的意見表明」に関する小文備忘

思うところあって、高橋和之「学術的「学会」による政治的意見表明に思う」『ジュリスト』No.1213(2001.12.1)を久しぶりに読み返してみた。 ジュリスト 2001年12月1日号(No.1213) | 有斐閣 この小文(全3頁)、きわめて滋味深いものなので、以下にその内…

「集団的自衛権祭り」への冷ややかな雑感

衆院憲法審査会での憲法学者による違憲発言以来、「集団的自衛権祭り」とでも言うべきものが活況を呈しているが、ともすれば強力な磁場に捉えられ、「友/敵」的かつ不毛な議論になりがちなところ、以下、備忘を兼ねて twitter で記したものなども含め記し留…

ぶっ殺したい鳥

極めて不穏当なタイトルで申し訳ないが、以下。 以前もtwitterの方で書いたことがあるのだが、自宅で朝寝ていると、外から凄まじい大音量で「ギャーーーギャーーーギャーーー」と鳴く鳥の声が聞こえてくる。「ギョィェーーーーーー! ギュィッ!ギュィッ!ギ…

中島恵『なぜ中国人は日本のトイレの虜になるのか?』--単純な日本自賛本にあらず

中公新書ラクレの中島恵『なぜ中国人は日本のトイレの虜になるのか?』読了。 なぜ中国人は日本のトイレの虜になるのか? - 「ニッポン大好き」の秘密を解く (中公新書ラクレ) 作者: 中島 恵 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2015/04/09 メディア: 新…

中国皇帝をめぐる人類最大の権力闘争--『十三億分の一の男』

峯村健司『十三億分の一の男』読了。評判の高い本だったので読もう読もうと思っていたのだが、やっと読めた。 十三億分の一の男 中国皇帝を巡る人類最大の権力闘争 作者: 峯村健司 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2015/02/26 メディア: 単行本 この商品を…

鈴木静男『物語 フィリピンの歴史』メモ

物語 フィリピンの歴史―「盗まれた楽園」と抵抗の500年 (中公新書) 作者: 鈴木静夫 出版社/メーカー: 中央公論社 発売日: 1997/06 メディア: 新書 購入: 1人 クリック: 57回 この商品を含むブログ (6件) を見る 1)先スペイン期 ●サンスクリット系の文字が…

「就活後ろ倒し」とかへの教員側の雑感

過日、ご縁あって或る大手人材会社の方とお会いし、昨今の大学生の就職/就活状況についてご説明を頂いた。 最初に断っとくけど、以下、特に私の「所感」に関わる部分は、文系、特に法学部を念頭に置いた話が主なので、その他の学部の話とかはよく知りません…

ベルクソンの薔薇

高校生の頃から、かれこれ30年近く愛読して来た(正確には28年)、白水社のフランス語学習雑誌『ふらんす』に短いエッセイを寄稿しました。 「フランスと私」というリレー連載の欄で、「ベルクソンの薔薇」というタイトルで載っています(私の前の回は、偶然…

傑作。黙って買って読め--安田峰俊『境界の民』

安田峰俊『境界の民』、読了。掛け値無しの傑作である。繰り返し言うけど、すぐAmazonでポチるか本屋に走った方がイイ。これ読まないのは生きてるの損してるくらい勿体ないから。 境界の民 難民、遺民、抵抗者。 国と国の境界線に立つ人々 作者: 安田峰俊 出…

希少な資源としての権力の育て方--砂原庸介『民主主義の条件』

民主主義の条件 作者: 砂原庸介 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2015/03/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (5件) を見る 巷では第18回統一地方選挙が繰り広げられているが、本日、折よく砂原庸介『民主主義の条件』(東洋経済)を読了し…

2015年度ゼミのお知らせ(4月4日版)

今年4月からの谷口(法哲学)ゼミについてのご案内、改訂再掲。英語文献2冊読むと下には書いてありますが、様子を見て、場合によってはシェリングの1冊のみでも。 本日夕方がWebシラバスの入力〆切だったので、さっき登録完了しました。というわけで、以下、…

大学院ガイダンスでの挨拶

以下、大学院主任としての初仕事。 2015年4月1日。備忘のため掲載しておく。 ○ まずはご入学・ご進学おめでとうございます。○ 私も17年ほど前に大学院に「入院」しましたが、この世界は「退院」というものはないので、病気が重くなるほど、助教・准教授・教…

選書リスト「郊外・ショッピングモール・共同体」(谷口功一)

拙著『ショッピングモールの法哲学』の刊行に際し、版元の白水社のtwitter公式アカウントでも連載?的に紹介されていた「選書」の一覧を以下にまとめておきました。品切れ・絶版書などは避け、現在入手可能なものを中心に選んであります。ご笑覧頂ければ幸い…

都立大・首都大政治学総合演習60周年

2015年2月28日、都立大学時代から続く法学部/法学系の政治学総合演習が今年をもって60周年を迎えたのを記念し、同僚の山田高敬先生による記念講演と懇親会が催された。 山田講演は、「国際レジーム後の世界~プライベート・ガバナンスと政府間組織によるオ…

大分書店今昔

私は生まれも育ちも大分県別府市なのだが、中学から高校まで隣の大分市にある岩田学園というところに通っていたため、都合6年間は、大分駅近辺をウロウロしていた。 過日、所用あって帰省した際、久しぶりに電車に乗って別府湾沿いを走る日豊本線で大分駅ま…

拙著 『ショッピングモールの法哲学--市場、共同体、そして徳』 についてのお知らせ

白水社からも公式にアナウンスされている通り、2015年2月24日発売予定の拙著『ショッピングモールの法哲学--市場、共同体、そして徳』(本体1900円+税)の装丁等が決まりましたので、刊行に先立ってお披露目までに。 目次は以下の通りです。 白水社 : 書…

ライシテをめぐる闘争史--谷川稔『十字架と三色旗』

シャルリー・ヘブド事件に接し、久しぶりに「ライシテlaïcité」について勉強し直そうと思い、谷川稔『十字架と三色旗』山川出版(1997年刊)を読了。以下、備忘のメモ。 念のためだが、ライシテというのは、フランス語で「世俗性」とか訳されるもので、政教…

ライシテ、移民、共和国(メモ)

on going... 1)ライシテ(政教分離)の歴史的位相 ■ ジャン=ボベロ『フランスにおける脱宗教性(ライシテ)の歴史』文庫クセジュ フランスにおける脱宗教性(ライシテ)の歴史 (文庫クセジュ) 作者: ジャンボベロ,Jean Baub´erot,三浦信孝,伊達聖伸 出版社/…

哲学者の朝の祈りは新聞を読むことである(?)

大昔、井上達夫先生の講義を聴いていた際、ヘーゲルの言葉として「哲学者の朝の祈りは新聞を読むことである」という言葉を耳にした記憶があり、とても良い言葉だと思い、ずっと覚えていたのだが、ふとヘーゲルが何の中で書いてる言葉なんだろう?と思い、調…

ブラウンからブラウンへ?(公民権運動のおさらい)

上の写真にもある通り、ミズーリ州セントルイス郡ファーガソンで起こった白人警官による黒人少年射殺事件をめぐり、再び暴動が起きている。ちょうどロースクールの講義でブラウン事件についての話をする日に大陪審の決定が出て、結果、警官不起訴→暴動再燃と…

フォリー・ベルジェールのバー

このブログは私の記憶の外部化もひとつの目的なので、以下、どうしてもタイトルを忘れてしまう絵について。この絵をいつか、或る本の表紙にしたいのだが・・・。 フォリー・ベルジェールのバー(Un bar aux Folies Bergère)。エドゥアール・マネ(Édouard Mane…

詩人と権力者

某先生に「面白い」と教えて頂き、川本皓嗣「詩人フロストとオバマ大統領」を読んでみた。岩波の『図書』2014年9月号に掲載されている。 この内容については、川本氏の名前に「オバマ」や「フロスト」を絡めて検索すれば色々出てくるので、そちらで話の細部…

「スコッチ親善大使」回想記

たった今、否決が確実になったが、スコットランド独立投票のニュースに接し、久々に昔行ったスコットランドのことを色々と思い出したので、以下、記し留めておく。当時の記録の類がすぐ手に届くところにないので、色々と記憶違いもあるかもしれないが、備忘…

東京から2時間のブラジル?:群馬県大泉町訪問記

先日、ゼミの小旅行で群馬県邑楽(おうら)郡・大泉町に行って来た。この地名を聞いてピンと来る人は、あまり居ないだろうが、大泉町は(日系)ブラジル人をはじめとする外国人居住比率が日本一の町であり、「東京から2時間、片道1000円で行けるブラジル」…

多摩天皇陵訪問の記

ふと思いついて多摩御陵に行って来た。特に深い意味はない。大学の研究室で原稿を書いていたところ、同じ八王子だし一度は行ってみようと思っただけである。 橋本駅経由で行ったのだが、ホーム上でわたしの思いつきの小旅行へのメッセージを発見した。なお、…

ヒップホップとコミュニタリアニズム

【速報】ラッパーがやけに親に感謝している理由が判明 http://netgeek.biz/archives/19619 ネットで賑わっていたので、講義でもたまにする話だし、以下でまとめておく。早速下記のような反論も出ていたのではあるが。 ■ ヒップホップに親に感謝する曲は殆ど…

男のパスタ道

15時くらいから余りに暑くアタマが働かないので、仕事をするのを諦め、最近、話題?の土屋敦『男のパスタ道』を読んだ。 男のパスタ道 (日経プレミアシリーズ) 作者: 土屋敦 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社 発売日: 2014/06/10 メディア: 新書 この商…

ヘヴィメタルと正義の女神

最近、BABYMETAL を知った。ナニコレ、面白い・・・。ももクロの次はコレですかね。 BABYMETAL - WORLD TOUR 2014 - Trailer - YouTube 以下に BABYMETAL についての分かりやすい説明があるので参考までに。凄いね。 http://rakuchin.at.webry.info/201407/arti…

TOKYO-FM TimeLine 「日本人がゾンビに魅了されてやまない理由」 出演メモ

昨夜、標記番組に出演して来ましたが、ディレクターさんから事前に頂いていた台本に載っていた Question への Answer の完全版は以下になります。20分未満の出演だったので、これを全部言うのは、さすがにムリでしたので。「花子とアン」の話が出来なかった…

磯田光一 『左翼がサヨクになるとき』

過日、磯田光一の『左翼がサヨクになるとき』(1987)を読了した。文芸評論などを読むのは実に久しぶりのことだが、予想外に面白かった。磯田氏のものは、昔、『殉教の美学』と『永井荷風』を読んだことはあったのだが、この本は存在だけ知っていたものの恥…

行政代執行と 『ぼくの村の話』

Facebookを見ていたら、友人の行政法学者が「行政代執行」の実例を知ってもらうため、学生さんたちに「橋下知事・行政代執行でイモ畑を撤去/2008年」という動画(YouTube)を見て貰ったという話を書いていたのだが、行政代執行にまつわる形で私がすぐに想起…

大学生と電子メール

今年も新学期が始まったが、わたしは1年生向けの基礎ゼミナールも毎年担当しており、電子メールについて幾つかメモ代わりにここに書いておいた方が良いこともあったので、以下、よしなしごとも含めて。 昔話になって恐縮なのだが、私が大学生になった頃には…

2014年度の谷口ゼミ告知

シラバスが出るのはもう少し先ですが、この4月からの谷口ゼミ(通年・水曜2限)の内容について先取りして告知しておきます。 今年度は、グローバリズムと人の移動について考えてみたいと思っています。端的に言って「移民」の問題です。 わたし自身、ここ数…

謹賀新年2014

新しき/背広など着て/旅をせん/しかく今年も/思い過ぎたる 何となく/今年は良い事/あるごとし/元日の朝/晴れて風なし 上記、いずれも啄木の歌であり、毎年、歳晩になると最初の歌にあるよう、何ごとかをやり残した感を抱えつつ年を越えてしまうので…

ひとをして語らしめる書/速水健朗 『1995年』

ようやく、速水健朗著『1995年』ちくま新書、読了。既に多くの書評も出ているものの、以下、蛇足ながら。 1995年 (ちくま新書) 作者: 速水健朗 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2013/11/07 メディア: 新書 この商品を含むブログ (9件) を見る 著者は私と…

エッグベネディクト(増補版)

同僚の伊藤先生(行政学)や北村先生(国際法)と一緒に呑んでいる際、しばしば話題に出て来るエッグベネディクトを、ふと思い立って作ってみた。前から作ってみようと思っていたのだ。 しかし、知らんかったのだが、この料理、ウォールストリートの株式仲買…

秋田美人の謎

過日、所用のため生まれて初めて秋田市を訪れた。これまでも盛岡までは通ったことがあったのだが、そこから左に折れて日本海側に向かい、東京から新幹線で4時間の旅程である。 市内の新装相成った県立美術館には、藤田嗣治(レオナール・フジタ)の大作「秋…

碧海純一先生追悼シンポジウムの記

さる2013年9月28日(土)、本郷の山上会館2階大会議室で、故・碧海純一先生を追悼するシンポジウムが行われた(17:00~20:00)。当日は、会場一杯の来場者があり、盛会。孫弟子の末席に名を連ねる者として参加させて頂いたが、碧海先生のお人柄を偲ばせる会…

與那覇潤・東島誠 『日本の起源』

與那覇潤・東島誠(2013)『日本の起源』太田出版、読了。 與那覇さんから、だいぶ前に御恵贈いただいていたのだが、帰省した際に與那覇ファンの父にあげてしまったので、再度購入し、ようやく読了の運びに。ちなみに父は、以前、やはり帰省の際、たまたま、…

『日本思想史講座』第4巻:近代(補遺)

日本思想史講座(4)近代作者: 末木文美士,黒住真,佐藤弘夫,田尻祐一郎,苅部直出版社/メーカー: ぺりかん社発売日: 2013/06/24メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 過日、徂徠研に参加し、河野論文の合評を拝聴させて頂く。当日は夕刻より韓国からのお…